グループカラーである紫色のサイリウムを持った観客が多く詰めかける中、開演時間を迎えると自然とクラップが沸き起こる。ツキアトが登壇すると、2021年3月27日(土)に開催した<お披露目LIVE>にて初パフォーマンスしたオリジナルソングで、グループ結成時から歌い続けている「月に足跡を遺せ」で、アニバーサリーライブの幕が上がった。ツキアトにとって大事な楽曲を歌い上げると、EX THEATER ROPPONGIで行われた3周年公演で冒頭に羽﨑ほのが放った象徴的なセリフ“ツキアト始めます”に続けて葵音琴の歌声から紡がれるロックナンバー「Dream High!」を披露する。3曲目には、ハードロック調のギターリフとスピーディなドラムが印象的な「オーバーキル」でツキアト色に会場を染めていきながら、ボルテージも“オーバーキル”状態に仕上げていく。夏の爽やかなリズムと冒険心をくすぐる歌詞が印象的な「Summer Paradox」を歌い、セリフ調の歌唱パートを取り入れた楽曲「声を上げろ」で盛り上がりを見せる。また極上の夜にふさわしい「Heavenly night」を立て続けにパフォーマンスし、元気が溢れるアイドルソングとは一線を画す、ツキアト独自のアーティスティックな世界観を表現していった。
オープニングパートが盛り上がった中、羽﨑ほのが“楽しんでますかー?”と観客に問いかけると、“楽しい”という予想どおりのレスポンスがあり、アイドルライブらしい場面も垣間見られた。今回の周年ライブに合わせて新調された衣装に話題が及ぶと、早﨑優奈が“最初のフィッティングの時に、はいこれで大丈夫です”とすんなり受け入れたエピソードを語ったり、美南れなが“つけているネコのしっぽは、私物なんだよ~”と明かしたりと、終始和気あいあいのトークで場を和ませていた。
続いてのパートで新曲「ねぇ、」を初披露。メンバーも“グループのイメージとは違った楽曲”と感じるほどの、斬新なキュンキュンするラブソングに仕上がっている。圧倒的な歌唱力とダンス力を持つツキアトがパフォーマンスをすれば、楽曲が伝えたいメッセージがより際立ち、たちまち稀代の名曲に聴こえてしまうという、摩訶不思議なケミストリーが生み出された。
ライブ定番曲である「白昼夢と境界線」では、冒頭からコールと手拍子が自然発生し、淡い夏のような温度を感じさせてくれた。続く「アオナツ」は《君が好きで好きで困る。好きで好きで泣ける》というド直球な感情を代弁した青春ソングで、学生時代の初心な気持ちを想起させる。続けて全世代に向けた応援ナンバー「Artemis」では、美南れなを筆頭に美しいダンスを魅せつけながら、葵音琴の心に染みる歌声でエールの風を起こし、客席との一体感が生まれていた。季節は巡り青春パートの締めくくりにふさわしいバラード「シリウス」で、冬と春に待ち受ける出会いと別れの感情をしっとりと歌い上げた。
“THE・青春パート”を完走した苗加結菜と早﨑優奈が、“新曲「ねぇ、」が好き好き好き~!”と掛け合うと、観客は“可愛い~”と発声。続けて早﨑優奈“1秒でも長くライブできるようにセトリを作ってるんです。今回すごい声援が聞こえてきて、めっちゃ嬉しくて楽しいんです! 足を運んでくれるファンがいたからこそ、5周年も続けることができました。みなさんの普通の日を違った1日に変えられる存在として、私たちは彩れる存在にありたいです”と呼びかけると、大きな拍手が響いた。
ここでSNSで話題を呼んでいた新曲「VOCE」を披露。多くのツキアトの楽曲を手掛けるJunxix.が作詞&作曲、kazuboy.が編曲、mitsui mayuが振り付けを担当した同曲では、ハードなサウンドを響かせて、会場の熱気を高めた。なお、同曲は、3月28日(土)よりデジタル配信されている。
続けて定番曲「Days.」で勇気と希望を持つことの大事さを伝えながら、新曲「Next Phase」へ。グラビアやレースクイーンとしても活躍する苗加結菜が、身体全体で曲を表現しながら、気持ちを込めた歌声を聞かせ、観客の視線をステージに釘付けとした。
本編が終わりステージが暗転すると、客席からアンコールと拍手が巻き起こる。メンバーが再度舞台に登場すると、羽﨑ほのは“新曲を大事にしてほしいんです! 「ねぇ、」をもう1度聴きたいよね!”と問いかける。すると美南れなと苗加結菜が“サビパートの振り付けを教えちゃう!”と、“打つんだよポーズ”や“推しメンに指を差すポーズ”をレクチャー。その後「ねぇ、」を再度パフォーマンスすると、ヒートアップした観客は早速覚えた振り付けを踊り、一体感のある空間が生み出された。
羽﨑ほのが、グループを代表して思いの丈を口にする。“今日のワンライブですが、実はソールドアウトできませんでした。私たちはまだまだできることがあるんだなと感じています。ファンのみなさんと、こんな素敵なライブを作り上げられているのに、もっとたくさんの人に魅力を知ってほしいです。次のワンマンライブは、絶対ソールドアウトさせたいです。ツキアトが好きと言ってくれる人が増えるように、やれることを精一杯やります。今回の周年ライブは、その覚悟を示すライブにしようと、メンバーと話しながらリハーサルをしました。今日も楽しかったんですが、もっと観客の人がいたら楽しいと思えるので、夏フェスといったイベントも全力でパフォーマンスしたいと思います! ツキアトについてきてほしいです!”と、涙ながらに語ると、「VOCE」へ。
イタリア語で“声”を表す「VOCE」は、ツキアトなりの“光のアンセム”。この曲でこの日1番の一体感を生み出すと、ラストは本公演のタイトルにもなっている「Next Phase」をドロップ。グループとして、次のフェーズへ向かっていく姿を見事に見せた。
すべての楽曲を無事歌い上げた後に葵音琴は、“5人でステージに立てているのは、紛れもなくみなさまのおかげです。次のフェーズに上がっていきたいので、これからもツキアトを支えてほしいです”と決意を口にした。
なお、10月17日(土)には、品川 ザ・グランドホールでのワンマンライブの開催が決定した。
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