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高嶺のなでしこ【BEEEEM FES vol.1ライブレポート】“気高く美しい華”が舞った、可憐と熱情が交差する瞬間
2025.12.13 18:00
高嶺のなでしこ『BEEEEM FES vol.1』
ガールズカルチャー雑誌『BEEEEM』主催ライブイベント『BEEEEM FES vol.1』が、Zepp Shinjuku(TOKYO)にて開催された。

同イベントには、この日は発表となった2026年1月17日(土)発売の『BEEEEM』vol.2に登場する僕が見たかった青空、高嶺のなでしこ、SWEET STEADYの3組が出演。それぞれが表現力豊かなパフォーマンスで、ファンを魅了した。

本記事では、高嶺のなでしこのライブレポートをお届けする。
 
取材&文:竹内伸一
撮影:河邉有実莉
 
 
『BEEEEM』vol.1の裏表誌を飾った高嶺のなでしこは、葉月紗蘭が体調不良により欠席となり8人でのライブとなった。しかし、途中のMCで籾山ひめりが“1人お休みですけど、気持ちは9人で頑張ります!”と宣言していたように、その魅力を存分に発揮したライブをくり広げた。
 
籾山ひめり『BEEEEM FES vol.1』


「可愛くてごめん」で始まった前半は、この曲が象徴するようにその可愛らしさを存分にアピール。楽しそうな笑顔を振りまきながら、小気味よくもしなやかに踊り、キュートな歌声を響かせると、フロアからは大歓声が上がった。続く「初恋のひと。」ははつらつと踊りながら真っ直ぐな歌声で歌い紡いでいく。サビでは“好き”の大合唱が巻き起こり、会場の一体感が高まっていった。
 
また、「病名恋ワズライ」では、軽やかに踊り真っ直ぐに歌いながら、楽曲の世界観に合わせて、それぞれに時おり切なげな表情を見せていく。それも、また一味違う可愛らしさの表現と言えるだろう。落ちサビでは星谷美来と松本ももながしっとりと歌い上げて大きな拍手を巻き起こした。
 
星谷美来『BEEEEM FES vol.1』
 
松本ももな『BEEEEM FES vol.1』
 
“最後まで全力で盛り上がって行きましょう!”という涼海すうの煽りから始まった後半戦は、その言葉通り、可愛らしさに熱さと激しさが加わっていく。
 
涼海すう『BEEEEM FES vol.1』
 
松本がしっとりと歌い出し、東山恵里沙が伸びやかで美しい歌声を響かせて始まった「ファンサ」では、“もっと”の大合唱を巻き起こしながら拳を高々と掲げ、城月菜央が飛びきりの投げキスを送れば、涼海が“約束!”と大絶叫。会場の高揚感が増していく。「決戦スピリット」では、さらに身体を大きく使ってパフォーマンス。日向端ひなが切なく歌い上げると、会場は“Wow~”という大コーラスで応え、橋本桃呼が“まだまだ!”と煽るとペンライトが激しく揺れた。
 
東山恵里沙『BEEEEM FES vol.1』
 
城月菜央『BEEEEM FES vol.1』
 
最後は「美しく生きろ」を全力で歌い踊る。その動きはスピードを増し、華麗なターンも見事に決めた。しかし、決して荒々しくはならないところも実に見事で、そんな彼女たちの姿からは凛々しさと気品が感じられた。それはまさに歌詞にもあるような“気高く美しい華”のようなパフォーマンスだった。
日向端ひな『BEEEEM FES vol.1』
 
橋本桃呼『BEEEEM FES vol.1』
 
可愛らしさと熱さ、凛々しさが同居する彼女たちのパフォーマンスは、高嶺のなでしこの魅力をあますところなく伝えるものだった。そしてそれは、彼女たちにしか表現できない唯一無二のものだろう。自分たちの世界観を見事に表現した30分だった。
 
高嶺のなでしこ『BEEEEM FES vol.1』
 
高嶺のなでしこ『BEEEEM FES vol.1』

高嶺のなでしこ『BEEEEM FES vol.1』セットリスト
【overture】We are TAKANE NO NADESHIKO
M1 可愛くてごめん
M2 初恋のひと。
M3 病名恋ワズライ
MC
M4 ファンサ
M5 決戦スピリット
M6 美しく生きろ