インタビュー
豊田ルナ【インタビュー】映画初主演で広がった世界「フラットな視点でたくさんの発見ができた」
2026.05.11 12:00
 
豊田ルナ
 

何かを観る視点を1つでも増やせたら

 
 
ーー豊田さんは俳優だけはなく、アイドルやグラビアでも活躍されていますが、今作はご自身のキャリアの中でどのような存在になりそうですか?
 
豊田 主演を務めるということは私がずっと目標にしていたことの1つだったので、それを達成できたのは、私の中で最上級に嬉しいことでした。自分のプロフィールに主演作品があるということも、これから俳優を頑張っていく中で1つの自信にもなりますし、経験値として自分の中に蓄えられたことが、私の俳優人生の中でもかなり重要なことなのではないかと思っています。この作品を観て主演をやっているなと思ってくださる方ももちろんいるだろうし、この経験がいつか違う場所で生きるかもしれない。その生きる場所が俳優ではなかったとしても、経験値が増えたのは私の中ですごく意味のあることですし、芸能生活を長く続けていて良かったと思います。これから先頑張る上での糧になります。
 
ーー初主演を経験して、演技に対する向き合い方や価値観に変化はありましたか?
 
豊田 今回の作品はインタビューするシーンが多く、いろいろな人にお会いしました。年上や年下、同い年の方、同じ若手の中で頑張っている俳優さんたちと共演させていただきましたが、あまり年齢とか関係なくフラットな視点でたくさんの発見があったと思います。“こういうアプローチの仕方があるんだ”“こういう作品との向き合い方ってカッコいいな”って思うことが多くて、出会いや収穫がありました。キャラクターをその人なりに落とし込んでいる姿を見た時、気づかされることが多く、新しく学ばせていただきました。
 
ーー今回の作品の中で印象に残っているシーンを教えてください。
 
豊田 カメラの横に立ってインタビューをしているシーンが、かなり印象的でした。普段の活動の中でカメラに映ることは多いので、カメラマン側に立つというのは新鮮でした。インタビューシーンは毎回セリフも多かったので緊張しましたし、気合いの入る場面でしたね。その中でも1番印象的だったのは、クランクインして最初に撮影したシーン。いじめられた方に話を訊く、1対1のお芝居だったのですが、今回の作品の中でも一二を争うくらい重いシーンでした。“ここで、この作品が決まるぞ”というか、ここから撮影の雰囲気や役の軸が決まると思ったので、すごく大事に演じました。朝早くからマンションの一室にみんなで缶詰になっていたので、撮り終えた時はかなり達成感がありました。
 
ーー今後挑戦してみたいジャンルや役柄はありますか?
 
豊田 今回はミステリー&ドキュメンタリーといったリアルな世界観を追求していく物語だったので、今後はフィクション系の作品で警察官とかを演じてみたいです。あとはすごく個性的な役もやってみたい。『ちびまる子ちゃん』の野口さんとか(笑)。
 
ーー最後にこの作品を通して、どんなことを感じ取ってもらいたいですか?
 
豊田 あまり題材的に簡単なお話ではないので、感動してほしいとか楽しい気持ちになってほしいというより、何かを観る視点が1つでも増えたらいいなと思います。自分の主観だけではなく、相手や第三者の視点に立って考えてみようという気持ちが少しでも芽生えたら、今回の作品が存在する意義が出てくるのではないかなと。この作品の中で、被害者であり、加害者でもある(黒田)真優はいろいろな視点から物事を見て、真実を突き止めた1人なので、みなさんも日頃のニュースや出来事により多くの視点で向き合っていただけるようになったら嬉しいです。
 
豊田ルナ
 

『シーシュポスたちのまなざし』

公開日:2026年6月5日(金)
 
 

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