インタビュー
【インタビュー】BNSI、“夜明け”を照らす新曲「六等星」と7人の内面
2025.12.10 21:00
BNSI
今年9月にデビューした7人組アイドル・BNSI(ボンサイ)。“delete noises -この世界に引き算を-”という理念を起点に、過剰な装飾を排し、佇まい・所作・パフォーマンスの1つひとつに“日本の精神性”を宿らせようとするグループだ。

モノクロのSNSや静寂を重んじたライブ演出など、アイドルシーンの中でも際立つ価値観を貫く彼女たちが、12月4日(木)に新曲「六等星」を配信リリース。

今回、ネガティブに寄り添い、“夜明け”を照らすような同曲に込めた想い、そして7人それぞれが抱える内面とキャラクターに迫った。

インタビュー:大津沙莉(BEEEEM編集部)
撮影:河邉有実莉


丁寧な所作で日本の美しさを表現しています


――BNSIだけの強みは何だと思いますか?
 
YUI 今というすごく短い一瞬だったり、今の時代だからこその静けさみたいなものを大切にパフォーマンスをしていることだと思います。例えば、パフォーマンスが終わった後に一礼して舞台から捌けるとか、楽曲にも一瞬何も音がない時間があったり、さまざまな場面で引き算の美学を意識しています。
 
YUI


LISA 私たちは” delete noises -この世界に引き算を-”というコンセプトを掲げているんですけど、このコンセプトを貫き通す力が強みだと思います。“この世界に引き算を”という部分を表現するためにSNSをモノクロでやっていたり、可愛いをコンセプトにするアイドルさんが多い中でその逆を行くというか。これからもこのコンセプトを崩さずやっていくと思うので、そのブレない芯が強みかなと思っています
LISA

――プロフィールに“日本の精神性やグループの在り方、メンバーの生き様を世に伝えていく”とありますが、どのようなことを意識して活動をしていますか?

LILI 日常生活においてもそうなんですが、特に仕草をすごく意識しています。例えばステージに上る時の歩き方やステージを終える時のお辞儀など、1つひとつを丁寧にやることで日本の精神性の美しさを体現しています。
LILI

AI 私が個人的に大切にしたいと思って意識していることは“嘘をつかないこと”です。精神的な部分で強みを出していくために、ありのままの自分でいることを特に意識して、素直に自分の想いや感謝を伝えていくということを大切に活動しています。
 
AI


――新曲「六等星」はどのような楽曲になっていますか?

SAKI 「六等星」はタイトルに星が入っているように、孤独感と力強さが共存した夜の雰囲気が感じられる楽曲になっています。アップテンポなところもあるので、ライブではお客さんと盛り上がれるんじゃないかなと思います。
 
SAKI


――パフォーマンス面では、これまでとどのような違いをつけたいですか?

YUI 今の時代、SNSとかでいろいろな意見や情報が蔓延っていて、中には傷つくような意見もあると思うんですけど、そういうのを受け入れられていない自分ってすごく未熟だなと思ったりします。でも、そういう自分を受け入れて、前進する力や光を求めて一生懸命に走り続ける自分たちを言語化してくれている楽曲が「六等星」だと思うので、自分の想いがしっかり伝えられるようなパフォーマンスをしたいです

――楽曲を通して1番伝えたいことは何ですか?

LILI ネガティブな想いも描いた歌詞になっているので、聴いている人のネガティブな感情に寄り添える楽曲でありたいなと思います。曲の中に“夜明け”っていう言葉がたくさん出てくるんですけど、苦しい時やつらい時って目の前が真っ暗になっちゃうと思うんです。そんな時に夜明けがあることを忘れてほしくなくて、楽曲を通して夜明けの存在を感じてもらえたら嬉しいです。

――“さよならしよう 僕は行かなくちゃ 祈りさえも 叫びさえも 振り切って”という歌詞がありますが、何かを捨てて一歩踏み出した経験はありますか?

REI 私は小さい頃から新体操を習っていて選手を目指していたんですけど、年齢を重ねるごとに身体つきが変わってきて、それを諦めたんです。でも、やっぱりダンスが好きだなと思って、グループのオーディションを受けました。諦めというネガティブな経験からこうしてポジティブな場所に出会えたので、すごく良かったです。
 
REI
 
MAYA
 
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