2026年夏に相次いでデビューを迎えたアイドルグループのFRESH CHARM、ツキナミ、STARNOTE。それぞれのグループを手がけるのは、自身も長年アイドルとして活動してきた市川美織とカンナギマロ、そして数々のアイドルソングを生み出してきた音楽家の早川博隆。
かつてプロデュースされる側だった市川とカンナギと、楽曲を通して数多くのアイドルを見てきた早川。立場も経験も異なる3人は、どのような視点でメンバーと向き合い、それぞれの理想のグループを作ろうとしているのか。
今回、“アイドルを育てる側”となった3人にリアルなプロデュース論を語り合ってもらった。
インタビュー&文:鈴木健也(BEEEEM編集部)
撮影:河邉有実莉
変な教え方をしないように気をつけています(カンナギ)
――みなさんがプロデュースしているアイドルグループは、デビュー時期が近いですね。
早川博隆(以下、早川) 市川さんが1番先輩なのでは? 僕のグループ(STARNOTE)は8月11日デビューなので。
カンナギマロ(以下、カンナギ) 私のグループ(ツキナミ)は、デビューが8月7日です。
市川美織(以下、市川) FRESH CHARMは7月5日です。
市川 そんなことないですよ! 私1人では、何もできない(笑)。
――デビューライブを振り返って、想像通りだったことや良い意味で予想を裏切られたことはありましたか?
カンナギ 私のグループは、アイドル経験がある子が1人しかいなかったので、どういう風になるのかわからずにステージに送り出しました。意外とリハーサルでは見たことのない表情をする子が多くて、私自身が号泣していました。
早川 良いプロデューサーだ。僕は泣きそうにはなったけど、泣かなかった(笑)。
市川 私はリハの方が泣きましたし、デビュー前に関係者の方々にお披露目をする機会があったのですが、その時も号泣でした。オーディションの時からものすごい成長が見られて……。デビューライブはむしろ、“みんな見てみろよ!”っていう気持ちでしたね。もちろん感動もしましたが、私よりメイクさんとかスタッフの方が泣いていました。
早川 僕はデビューライブが終わった時、安心しました。大きな事故や怪我もなく終えられて。
市川 辞めちゃうかもみたいな不安もありますよね。準備期間中に挫折してしまう子も少なくないって聞くので、誰1人欠けずにデビューできたことに安心しました。
――では、改めてご自身がプロデュースするグループについて教えてください。
市川 FRESH CHARMは名前のとおりフレッシュで、チャームのようにファンの方に寄り添えるような子たちが集まっています。コンセプトは、王道アイドル。私がアイドルをやっていた時から、王道アイドルというものに憧れがあったので、私の理想を詰め込んだアイドルグループです。アイドル経験がない子が多いので、どんどん成長していく姿をみなさんに見ていただけたら嬉しい。みんなすごくフレッシュなので、“みおりん味があるね”とよく言っていただけます。
市川 そうなんです! 私は自分に似ている子が大好きなので、そういう子を中心に選んでしまったということもあるかなと(笑)。でも、みんながきちんとリスペクトしてくれているのも伝わるので、すごくありがたいです。
早川 僕はFRESH CHARMさんに楽曲提供もさせていただきました(「ぷにっ!-How Sweet Baby-」)。
市川 とても可愛い楽曲を作っていただきました。ファンの方からも好評ですし、私もその曲が大好きすぎて、歌えるし踊れます(笑)。
早川 それはよかった! 踊っているところを、見てみたいですね。
市川 いつか新メンバーとしてデビューしちゃおうかな(笑)。
カンナギ ツキナミというグループ名は、“ありふれた月並みな毎日を、特別なものに変えられる存在”というテーマから名づけました。オーディションを始めた当初は、どのようなグループを作るかをきっちり決めずにいて。出会った子たちを見て決めようと思っていたのですが、想像していたよりも可愛くて、“いろいろなことをやってみてもいいのではないか”と思わせてくれる6人が集まったんです。今ある楽曲の系統もバラバラですし、これからも6人に合うものを作って、ファンのみなさんと一緒に楽しみながら成長していきたい。でも、とにかく変な6人なので、私に似てきたのかなって……(笑)。
カンナギ アイドル時代、私はけっこうバチバチしてしまうタイプで、かなりメラメラモードでライブをしていたんです。周りが“そこまでやらなくていい”って思うくらい。ツキナミの子たちは、私が言ったことを素直に吸収してくれるので、変な教え方をしないように気をつけています……。
早川 僕のグループは、もともとプロジェクトを始める時に“スターになること”を目標にしたいと話していたので、“スター”を模したグループ名にしたいと思っていました。STARNOTEという名前は、“スターの音”というふうにも捉えられるし、NOTEには音符や楽譜という意味もあって、“スターを目指しながら、スターとしてみんなを照らす”という想いもこめています。楽曲をグループの主軸としていたので、初期の段階で6曲あって、今も4曲ほど制作中です。楽曲は“可愛い系統”と“音楽性の高い楽曲”の2軸で制作しています。
早川 仲良い人たちとチームで作っていて、僕は監督のようにディレクションもしています。

カンナギマロ