撮影:折田琢矢
2026年4月23日(木)、柔らかくきらめいた新緑を濡らす雨が降りしきる中、Zepp Shinjuku(TOKYO)には長蛇の列ができていた。 ライトノベルをコンセプトに”誰か”の物語を歌うアイドルグループ。疾走感あふれるエモーショナルオルタナティブロックが誰もが通った青春を彷彿とさせ、ノスタルジックな世界に染め上げる『点染テンセイ少女。』のワンマンライブ<クラゲ鉄道、エソラ行き>が開催された。
毎月AM6:10オープンで開催される<超早朝完全無銭LIVE>は180名以上動員、富士山から都内までの道程をメンバーでつなぐ『100km駅伝』など、さまざまな企画で話題の彼女たち。このワンマンライブはこれまでの集大成でありまさに珠玉のエンタテインメントだった。
SE音量が上がり、ストーリーテラーである那華喜 シイナの声が流れると会場が大歓声に包まれた。オープニングナンバーは人気ロックバンド・Rhythmic Toy Worldの内田直孝・岸明平によって制作された「マインドサウンド」だ。 心地よいロックチューンが体中を突き抜けた。続く「プールサイダー」で夏の青春を誘ったかと思えば、「チグハグQ&A」でセンチメンタルにさせ、さらに初のTVタイアップソングとなった「ぼくらの夏休み。 」と続く。開演からテンテンワールド全開でファンを迎えた点染テンセイ少女。だが、彼女たちの真骨頂はライブを1つの物語に仕上げてくるところ。 そう、これは“Zepp新宿ワンマンライブ”という”物語”のページがめくられているのだ。
ライブ会場へ向かういつも通りの移動中———そのはずだった。
ふと窓の外を見ると、そこに広がっていたのは真っ暗な海の中。
そして、道を照らすように漂う無数の光るクラゲ。
やがて電車は、聞いたことのない駅———「エソラ」へと向かい始める。
閉じ込められたのか、それとも導かれているのか。この電車はどこへ向かうのか。
そして”エソラ”とは一体何なのか。不安と戸惑いの中で、彼女たちは少しずつ気づき始める。
この不思議な世界には、確かに意味があるということに。
光に導かれるように進む列車。その先に待つのは——-夢か、現実か。
これは、”進み続ける理由”を見つける物語。
ライブセクションと朗読劇セクションの交互で構成されたライブはまさに”魅せる”ライブだった。物語と楽曲が複雑に絡み合いながらも歌詞の一部と物語がリンクし、更に”無数の光るクラゲ”はフロアを彩る10色のサイリウムとも化学反応を起こしていた。ファン歴の長さに関わらず、ゲストを含め全ての人がその空間に引き込まれていた。
Zeppでのライブは、点染テンセイ少女。にとって絵空事だった。血の滲むような努力を重ねて、満員御礼のZeppを実現させた点染テンセイ少女。には次の”絵空事”に向かう線路が続いているのだ。点染テンセイ少女。の”進み続ける理由”が明かされると、原点を振り返るように1stシングル「スターストーリー」が流星映像とともに疾走する。
そのまま、「存在証明」、「虹彩エフェクター」と初期のナンバーが続き、約束のZeppワンマンは幕を閉じた。
2026.08.06㈭ 〈神奈川〉 川崎セルビアンナイト
2026.08.15㈯ 〈宮 城〉 仙台SpaceZero
2026.08.22㈯ 〈愛 知〉 名古屋RADHALL
2026.09.03㈭ 〈埼 玉〉 西川口 Hearts
2026.09.16㈬ 〈千 葉〉 柏ThumbUp
2026.09.21㈪ 〈大 阪〉 梅田ODYSSEY
2026.09.22㈫ 〈渋 谷〉 渋谷近未来感
結成して5年。夢だったZeppでライブを開催できるのが本当に夢のようでした。
寝る間を惜しんで支えてくれているスタッフさん、私たちの夢に共感して協賛してくださったカラダファクトリーさん、温かい言葉をかけてくれる関係者のみなさん、何より村人Tのみなさん、1人ひとりみなさんがいてくれたから、私たちはこのステージに立てました。改めて本当にありがとうございます。
点染テンセイ少女。はメンバー全員が、毎日惜しみない努力をしていて、この10人が点染テンセイ少女。で本当に良かったと思っています。
私たちは、泥くさく地道に頑張ることしかできないけど、村人Tのみんなが、そんな私たちの汗と涙をみつけてくれました。 みんながいてくれたらきっと大丈夫です。私たちは、みんながくれたエールを何倍にして、何十倍にして返します。 私たちのエールを受け取ってください。
その努力の積み重ねが、彼女たちの絵空事を叶え続けさせているのだろう。 来年のEX THEATER ROPPONGIを最大限楽しむためには、まずはこのゴールデンウィークに生の点染テンセイ少女。に触れてみてはいかがだろうか。
02.プールサイダー
03.チグハグQ&A
04.ぼくらの夏休み。
05.文学少女のティータイム事件簿
06.ランチ 07.終電終恋ラプソディ
08.泡恋メランコリック
09.カイジュー接近中
10.スターストーリー
11.存在証明
12.虹彩エフェクター
13.キミがスピカ
14.空想プロジェクター
15.ア・ビ・バ 〜I'll be back〜