SUPER☆GiRLSは2010年に結成。アイドルファンからは“スパガ”の愛称で親しまれ、日本武道館でのワンマンライブや、数々のアイドルフェスを成功させている日本のアイドルシーンを語る上で欠かせないグループ。昨年12月に開催されたデビュー15周年記念ライブでは、OGメンバーが11名駆け付け大きな話題になった。
本公演で、2018年から約7年半もの間スパガの中心メンバーとして活躍をした坂林佳奈と、2021年から約5年間在籍し、持ち前のセンスで衣装プロデュースなども行い人気を集めた田中想が、グループからの卒業となった。
スパガの代名詞でもある”夏”本番が到来したことを感じさせる気候の中、会場の品川インターシティホールは一層の熱気が立ち込めていた。
昼に開催された1部は<SUPER☆GiRLS 16th Anniversary LIVE~カラフルサマー☆君と作る夏スパガ~>と題し、スパガの歴史を巡っていくような新旧織り交ぜたセットリストで圧巻のパフォーマンスを披露した。
そして迎えた2部公演。満員の会場は、ライブ前から“佳奈ちゃん、想ちゃんありがとう!”とファンからの感謝の声がステージに投げ込まれ、これから始まるスペシャルなライブを待ち望んでいた。
冒頭のSEが流れると、スパガのメンバーが1人ずつ登場。坂林、田中の登場時には地鳴りのような大歓声が送られ、2人は満面の笑みで応える。
柏綾菜が“スパガ、行くぞー!”と叫ぶと、10年以上歌い継がれている人気曲「DREAM SEEKER」で幕開け。「Catch The Dream」「恋してYES~これが私のアイドル道~」とライブの序盤からアクセル全開でパフォーマンスを魅せる。
坂林の同期メンバーの門林有羽が“とっても大切な楽曲です”と、4期生の坂林と門林にとって加入後最初のシングルとなった「コングラCHUレーション!!!!」を披露。スペシャルかつエモーショナルな空気の中で、すでに涙を浮かべるファンの姿も見受けられた。
続けて、5期生の田中と竹内ななみにとっての1stシングル「WELCOME☆夏空ピース!!!!!」を立て続けに披露した。
その後のMC、坂林は“ついに迎えました卒業式。さっきリハもしていたんですけど、どうなっちゃうんだろう! みなさんも楽しんでいただけているようで良かったです”とほっとした様子。田中は“アイドル最後のライブ、全力で楽しみます!”と笑顔を見せた。
リーダーの竹内は“この8人で迎える最後の瞬間を1つひとつ刻んでいきたいと思います”と並々ならぬ意気込みを見せた。
そしてライブは、現体制のラストシングル「Sunset Kiss」へ。この夏、リリースイベントで何度も披露してきた楽曲であったが、このメンバーでパフォーマンスする最後の機会を嚙みしめるようにメンバーそれぞれが目を合わせていたことが印象的であった。
柏が“メンバーがとびきり近くに行っちゃうよ~!”と呼びかけるとメンバーが客席へと降り「とびきりだれより夏っぽいこと」「もっともっと♡」をファンの目の前でパフォーマンス。
ライブの中盤は「サマーサイレント・タイマー」「リボン」「可愛いだけじゃいられない」「青春のHONEY」「今、空は何色だろうか?」とスパガのライブでの人気曲を立て続けにパフォーマンス。
坂林のパワフルかつ力強い歌声とダンスが先導し、田中のしなやかで繊細なパフォーマンスが寄り添う、2人のパフォーマンスから、スパガが長年に渡りアイドルシーンの第一線で活躍をし続けるその所以を感じることができる。
MCの後、特別なライブも後半戦へと突入。青春恋愛ソング「片想いのシンデレラ」からスパガを代表するアップテンポなナンバー「情熱RUNNER」、「It’s only you」を披露すると、5期生の竹内と田中が「NIJIIRO涙。。。」をデュエットで歌唱。お互いの想いを吐露し涙を流す2人の姿を目の当たりにし、ついに卒業の時が近づいてきたことを感じさせられる。
続いて、4期生の坂林と門林が「Dear~未来の地図~」を2人でパフォーマンス。スパガの一時代を支え続けた2人は、時折目を合わせながら涙を浮かべた。
その後、次のスパガを担う6期生メンバーが登場し「未来行きの物語」を堂々と披露。加入から4年目を迎えグループに欠かせない存在となった4人が“次の時代は私たちが引っ張っていく!”と言わんばかりのパフォーマンスが目を見張る。
すると、会場が暗転。ステージビジョンには、田中のこれまでの活躍を振り返ったムービーが映し出される。ブルーのドレスに身を包みステージへとゆっくり登場した田中は、自身にとっても特別な曲と言う「初恋グラフィティ」を歌唱。温かな拍手が田中へと注がれた。
普段はクールな一面のある田中だが、涙を浮かべながら手紙を開いた。
“2021年、15歳で加入し、当時の私は右も左もわからず、毎日が初めてのことばかりで先輩の背中を追いかけることに必死でした。それでも、ステージに立つたびに見える景色は本当にキラキラしていて、アイドルってこんなにも素敵なんだ!と胸を躍らせていたことを今でも覚えています。気づけば、たくさんの先輩や仲間を持ったり、可愛い後輩ができ、本当にたくさん思い出が詰まった5年間でした。楽しいことばかりではなく、悔しくて涙を流した日や、自分に自信が持てなくなった日もありました。でも、そんな時にみなさんがかけてくれた言葉やライブで見せてくれた笑顔に何度も救われました。メンバーとみんなに出会えたことは私にとって一生の財産です。私は今日でSUPER☆GiRLSを卒業しますが、この5年間で経験したこと、出会ったすべての人との思いを胸に、新しい夢に向かって歩いていきます。改めて、私を見つけてくださって、愛してくれて本当にありがとうございました!”と感謝の気持ちをステージから伝えた。
その後、担当カラー・ライトグリーンのドレスで登場した坂林は「bloom」を歌唱。
曲の途中、感極まり歌えなくなった坂林へ、会場全体で坂林を包み込むような温かい拍手が送られた。
坂林も手紙を広げ“卒業発表をしてから今日まで、「卒業」という言葉を胸に刻みながら、みなさんとたくさんの景色を一緒に刻んできました。そして今日、SUPER☆GiRLSの坂林佳奈として最後の日です。ここまで歩いてこれたのは、苦楽をともにしてきたメンバー、そしていつも支えてくださったマネージャーさん、関係者のみなさん、そしてどんな時も応援し続けてくれたみなさんのおかげです。みなさん1人ひとりの存在があったからこそ、私は今日ステージに立つことができています。今こうしてみなさんの目を見ていると、それぞれの想いがすぐに伝わってきて、胸がいっぱいになります。私はこれまで卒業するメンバーを送り出す側でした。だからこそ残るメンバーの気持ちも寂しさも不安も痛いほどにわかります。正直、同期の門林を1人にしてしまうことが今、私にとって一番の心残りです。それでも、どんな変化があっても前を向いて進んでいくしかない。そうやって私たちはアイドルとしてステージに立ち続けてきました。そんな時にいつも力をくれたのはみなさんの存在でした。名前を呼んでくれること、忙しい毎日の中で時間を作って会いに来てくれること。その1つひとつがどれだけ私たちの支えになっていたかわかりません。この場所には、いつも真っすぐに向き合ってくれる愛情がありました。その思いに応えたい一心でメンバー全員がここまで歩んできました。今日で私がみなさんに歌を届けられるのも最後になります。でも、どうかこれからもSUPER☆GiRLSがみなさんにとっていつでも帰ってこれる場所でありますように、そしてこれからも輝き続けるメンバーとSUPER☆GiRLSの楽曲たちが、この先もみなさんの毎日に寄り添い、あなたの力になること、心から願っています。私も最後までできることを誠心誠意でお届けさせてください。このステージで皆さんに感謝を込めて、最後までライブで全力出し切ります。今まで本当にありがとうございました”と1つひとつの言葉を大切に紡いだ。
田中から“最後に、この曲をみなさんに届けさせてください”と坂林と田中の2人で「夕焼け空にまた明日。」をパフォーマンス。2人の晴れやかな表情に、会場も寂しさと同時にスパガを支え続けてくれた2人に感謝の気持ちを表現するかのように大歓声を寄せられた。
坂林は“ここからは6章8人体制でみなさんに届けたいと思います!”とスパガにとって門出の楽曲「トリビュート」を披露した。
その後、坂林、田中に向けてメンバーからメッセージと花束が贈られた。
田中に向けて、同期5期生として一緒に戦ってきた竹内は“卒業おめでとう。出会った時はお互いめちゃめちゃ子どもだったり、右も左もわからない中で、こんな風にたくさんの方に見守られて、ここちゃんを送り出せる日が来るなんて思っていなかったです。私たち、本当にたくさん頑張ってきたなって思います。1番女の子が成長する多感な時期だから、いろんな刺激を受けて、私が活動休止したりとかもあって、距離が空いてしまった時もあったけど、私はここちゃんがいなかったら、ここまで強くいられなかったなと思うし、つらい時もそばにいてくれて支えてくれて、本当に同期がここちゃんで良かったなって何回も思ったし、ここちゃん自身も、つらいこととかもたくさんあったと思うけど、そんな中で自分を見失わずにずっと自分を貫いている姿に刺激をもらっていました。ここちゃんの背中を見て私も頑張ってこれました。本当にスパガを卒業したその先は、ここちゃんが歩みたいように人生を歩んでいってほしいです。昔戦った戦友みたいな感じで、定期的に集まって、お互いの人生の目標だったり生活について語り合えるような友達になれたらいいなって思っています。今まで同期として横で歌って踊ってくれてありがとう。改めて卒業おめでとう!”と田中への想いを大切に丁寧に伝え、割れんばかりの拍手が田中に送られた。
坂林に向けて、同じく4期生に門林は“佳奈ちゃん、卒業おめでとう! 佳奈ちゃんとは気づいたら8年くらいずっと一緒にいたんだけど、最近思い出したのが、最終審査を受ける時にもしスパガに入ったら、アイドルとしての夢を一緒に語り始めていたんだなと思って、すごく懐かしくなりました。酸いも甘いもいろんなことを経験して、一緒に本当にたくさん泣いて、たくさん笑って、隣にいてくれたのが佳奈ちゃんで本当に本当に良かったなって思ってるよ。佳奈ちゃんの歌声がすごく大好きで、佳奈ちゃんが歌うたびに自分のボルテージも会場のボルテージも上がるような素敵な歌声がこれから聞こえなくなるのがすごく寂しいなって思うけど、今までファンの人にたくさん愛を与えて。佳奈ちゃんってめちゃめちゃ愛の人だなって思ってて、メンバーにもファンの方にもスパガ愛がすごく強くて、ずっとずっと365日スパガのことを考え続けてきた人だと思うから、これから先は自分のことを1番先に愛してあげて、どうか幸せになってください。これからもよろしくお願いします! 幸せになってね~”と大粒の涙を流して伝えた。坂林は“もう十分だよ~!”と門林を抱き寄せた。
卒業セレモニーもいよいよ終わりの時間に近づいてきたが、坂林が“ぴえんじゃ終われないよね!”と叫ぶと、「ナツカレ★バケーション」「Summer Lomon」を披露し、最後の最後までスパガらしさを全開にパワフルにパフォーマンスした。
門林が“本当に本当に最後の曲になります”と「Be with you」を現体制でのラスト曲として披露。会場が一体となって合唱し、坂林、田中の卒業セレモニーは、まさにハッピーエンドで幕を閉じた。
<坂林佳奈 田中想 卒業セレモニー ☆HAPPY END STAGE☆>セットリスト
今後のおもな予定
SUPER☆GiRLS 公式サイト:https://supergirls.jp