レポート
TEAM SHACHI【横浜だよ!六本木アイドルフェスティバル ライブレポート】笑顔で駆け抜けた“最後のRIF”
2025.10.17 18:00
『横浜だよ!六本木アイドルフェスティバル』 が、10月12日(日)に開催された。

テレビ朝日が主催するアイドルイベント『六本木アイドルフェスティバル』の番外編となる同イベントは、KT Zepp Yokohama、横浜ランドマークホールの2つのステージを展開。長年シーンを牽引するグループから昨今存在感を高めている新鋭まで40組のアイドルが多彩なステージを見せた。

本記事では、KT Zepp Yokohama に登場したTEAM SHACHIのライブレポートをお届けする。
 
 
ラウドなギターソロに導かれる「OVERTURE~ORCA~」が会場に響き渡ると、4人がステージに登場。秋本帆華が“私たち、名古屋から来ましたTEAM SHACHI!”とお馴染みの挨拶を決め、“最後の『六本木アイドルフェスティバル』、みなさんと楽しい時間を作りたいと思います! よろしくお願いします!”と高らかな声を上げる。その言葉通り、2025年12月13日の名古屋公演をもって解散することが決定している彼女たちにとって最後の『六本木アイドルフェスティバル』でのライブが、ついにスタートした。

秋本の言葉を引き継ぐかのように、大黒柚姫が「翔け抜けてスターマイン」をしっとりと歌い出す。そして坂本遥奈の“Are you ready?”の絶叫とともにテンポアップ。4人が激しく踊り出す。待っていましたとばかりに観客も大コールを巻き起こし、こちらも踊り出す。KT Zepp Yokohamaはいきなりライブの終盤かのような狂騒に包まれた。坂本がソロでダンスをくり出すと、地鳴りのような歓声が上がり、エンディングで4人の歌声に力がこもると、観客のコールもさらに力強いものとなった。

すでに十分に声は出ているのだが、咲良菜緒が“今日イチの大きい声を出していこう!”と観客をけしかける。当然、フロアからは“オイ!オイ!”の大コールが発生。その光景を嬉しそうに眺めながら、4人は「START」を熱唱。時折、メンバー同士で目を合わせる。それは楽しい時間を過ごしていることを確認し合っているかのようだった。

アップテンポな「抱きしめてアンセム」を続けると、すでに会場のテンションは沸点を越えたといった様相となったが、さらに沸かすべく「沸き曲」を投下。高々と蹴りを決めるなど、4人が驚くほどダイナミックに歌い踊れば、観客もこれでもかと踊りまくる。お馴染みのクイズコーナーでさらなる大歓声が上がる。さらに「アサガオ」では“メンバーの真似をして!”と坂本が煽り、ここでも会場が一体となって踊り、大熱狂。いや、大噴火とでも言いたくなるような狂騒ぶりだった。

5曲を一気にパフォーマンスすると、4人は口々に“ありがとう”と感謝の言葉を伝える。そして、“私たちの最後の新曲です。私たちとみなさんのこれからの歌です”と秋本が前置きして「晴れ晴れ」へ。コミカルな動きも登場する明るく楽しい曲調はいかにもTEAM SHACHIといった印象だが、前向きなメッセージが込められた歌詞が逆に感傷的に響き、涙を誘う。グループのラストを飾るに相応しい楽曲だと思う。

“名古屋城のグループなので最後はこの曲で締めたいと思います”と最後の曲は「いただきっニッポン!~おみそれしましたなごやめし~」。地元名古屋の名物や素敵なところを歌い込んだこの曲を、笑顔で歌い、楽しそうに踊る。エンディングでは、観客もその歌に加わり、“ラララ~”の大合唱で最後の『六本木アイドルフェスティバル』を締めくくった……かと思いきや、最後は立ち位置を間違えたようで、4人が大笑いする中、ライブを終幕となった。

会場を巻き込みながら激しく楽しく、そして感動的な場面も盛り込んだライブは見応えがあり、素晴らしいものだった。ライブ中のMCでは語られていたが、あと2ヵ月で観られなくなってしまうのは、本当に残念。解散まで少しでも多くの時間を彼女たちと共有したい。そんな想いにかられる見事なライブだった。

レポート:竹内伸一


■セットリスト
OVERTURE~ORCA~
翔け抜けてスターマイン
START
抱きしめてアンセム
沸き曲
アサガオ
晴れ晴れ
いただきっニッポン!~おみそれしましたなごやめし~
アーティスト