レポート
【BEEEEM FES vol.10 - New Generation- イベントレポート】多彩な魅力が光った、11組のパフォーマンス
2026.10.02 19:00
ガールズカルチャー雑誌『BEEEEM』主催ライブイベント<BEEEEM FES Vol.10 -New Generation->が、9月15日(火)に白金高輪・SELENE b2にて開催された。同イベントは、タイトルどおり、今年デビューし、これからのアイドルシーンを牽引するであろう“ニュージェネレーション”と言えるアイドルが登場。

今回はRiNCENT#、美味しい曖昧、Root mimi、STARNOTE、ツキナミ、FRESH CHARM、ファーストプレイリスト、17秒前の瞬きに光を、COLOR of COLOR、Sophià la Mode、AOSTARIAの11組。それぞれがポテンシャルの高さを示すパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。

本記事では、同公演のライブレポートをお届けする。
 
取材&文:竹内伸一
ライブ撮影:河邉有実莉
 
 

■AOSTARIA

 


今年の<TOKYO IDOL FESTIVAL>でデビューを果たしたばかりのAOSTARIAは、「行くぜ!ニューワールド」の冒頭で、“トップバッターとして全力で盛り上げます!”と高らかに宣言してイベントの幕を切って落とした。その言葉通り彼女たちは元気よくひたむきにパフォーマンスを繰り広げていった。その動きの端々にはまだまだ初々しさも感じられたが、台詞と歌のパートが交錯するドラマチックで複雑な構成を持つ「ONE」をしっかりと表現するなど、実力の高さも存分に示してくれた。また、途中、何らかのアクシデントが発生したようで、メンバーの1人がステージを外れたが(終盤に笑顔で復帰していたので大事ではなかった模様)、残された5人は動じることなくパフォーマンスを続けてメンバーの不在をカバー。その落ち着いた対応力も見事だった。
 

■Sophià la Mode

 


今年2月から活動を続けるSophià la Modeは、堂々たるライブで魅了。特に、平成R&Bのカバー「KO.A.KU.MAⅡ」は圧巻。緩やかなグルーヴに乗って、しなやかに踊りながら6人が抑揚をつけて歌いつづる。時折見せたアンニュイな表情も楽曲の世界観を見事に表現していた。一方で、爽快なポップチューン「恋フィクション」では、感情を込めて熱く歌いつつ、“みんな、踊るぞ~!”の声から激しいダンスを披露。そんな硬軟織り交ぜたパフォーマンスは、今年デビューしたばかりとは思えない完成度だった。
 

■17秒前の瞬きに光を

 


7月にデビューした17秒前の瞬きに光をは「眩しみのスナイパー」のイントロに乗って“平日だけど私達と楽しんでいきましょう!”と声を上げてステージに登場。そのまま元気いっぱいにパフォーマンスを繰り広げていった。サビでは指をさすような振付を、身体をめいっぱい使って踊ると、会場からは大きな声が上がった。冒頭の言葉通り、7人は終始楽しそうにパフォーマンスしているのも印象的で、7人がライブを楽しんでいるのが観客にも伝わり、フロアの声も次第に熱気を帯びていった。最後は爽快なロックチューン「星と魔法のアーカイブ」を全力で踊り、エモーショナルに歌い上げるとさらなる歓声が彼女たちに捧げられた。
 

■COLOR of COLOR

 


成瀬愛理がお休み中で、6人でステージを務めたCOLOR of COLORは、観客とともに一体感のあるライブを作り上げた。優雅さをたたえながらも躍動感のあるダンスを繰り広げながら、伸びやかに歌いつなぐと会場からは大きなコールが沸き上がる。特に疾走感のあるポップチューン「Good Time Good Day」では、“行くよ~!”と煽り、観客と一緒になってジャンプを繰り返し、「初めましての方も一緒に踊ってください!」と声をかけると観客も楽しそうに踊り出す。さらには“ラストスパート!”と煽って、大きなコールを引き出した。10月にデビュー1周年を迎える彼女たちだが、このように観客を巻き込みながらライブを盛り上げていく手腕は、1年間ライブを積み重ねてきた経験の賜物だろう。
 

■ファーストプレイリスト

 


今年1月にデビューしたファーストプレイリストは、メリハリのきいたパフォーマンスで見応えのあるライブを繰り広げた。特に哀愁を帯びたロックチューン「純情コンチェルト」が象徴的。しなやかな動きで華麗に踊ったかと思えば、動きに迫力が加わりダイナミックなダンスを繰り広げる。その歌声も切ないトーンで歌いつないでいたかと思えば、叫ぶように歌い上げ、場面ごとに歌い方を変えて魅せた。また、「嘘」はボーカルパートと台詞パートが重なる難易度の高い楽曲だが、感情のこもった熱唱と、時にささやくように、時に叫ぶように発せられる台詞が見事に融合し、ドラマチックなシーンを作り出した。冒頭で「精一杯私達の音楽を届けます!」と宣言していたが、楽曲の世界観をしっかりと伝える彼女たちのパフォーマンスは、多くの観客に届いたことだろう。
 

■Root mimi

 


“いくぞ~!Oh!”という元気のよい声が響くとRoot mimiがステージに登場。1曲目の「片想いタイムラプス」から7人は元気よくパフォーマンスを繰り広げていく。笑顔で会場を明るく照らしながら小気味よく踊る姿は、“アイドルの王道”といった印象。また、キュートな歌声もアイドルらしさにあふれた魅力的なものだった。「ズッキュン!」では“平日なんて忘れて一緒に歌いましょう!”“踊るよ~!”“はい、せーの!”などと随所で観客を煽ってライブを盛り上げたが、それもなんだか可愛らしく感じられた……歌でもダンスでも、そして煽りでもしっかりと可愛らしさを体現し、自分達の考えるアイドル像をしっかり示す。4月に現体制がスタートしたばかりだが、7人はすでに自分達の世界観を確立しているようだった。
 

■FRESH CHARM

 


BEEEEMで行われたプロデューサー鼎談で、市川美織が“まだ素人とアイドルの間くらいというか、その絶妙な立ち位置がFRESH CHARMらしさ”と自身が手掛けるグループの魅力を語っていたが、この日のライブは彼女たちの魅力が実感できるものだった。元気いっぱいに踊りながら、メンバー同士で目が合うと笑みがこぼれてしまったり、体調不良で永瀬咲希が欠席となったことを伝えるMCでは“いつもは7人で生活……じゃなくて活動(笑)”と言い間違えて笑いを誘う場面などは7月にデビューしたばかりのグループらしい初々しさだったが、その一方で、終始全力といった様相のダンスや時折叫ぶように歌われる歌声には、観客を惹きつける力のようなものが感じられた。特に「Stand Up! Ready Go!」ではラップパートでコール&レスポンスを巻き起こし、間奏ではダイナミックなダンスをしっかりとそろえて観客を魅了した。
 

■ツキナミ

 


ツキナミは異なるタイプの楽曲を並べたセットリストで、グループの可能性を感じさせるライブを披露した。エレクトロスウィングの「夢を見る、何度でも」ではクールな雰囲気を保ちつつ、華麗なダンスと伸びやかな歌声で魅せる。R&B風味の「転生リロード」では6人がそれぞれに感情を込めて熱唱。プロデューサーのカンナギマロがBEEEEMの鼎談で“声を重視して、それぞれ違った声を持つ6人を選びました”と語っていたが、それを裏付けるような6人の個性豊かな歌声が映える1曲だった。さらにエモーショナルなロックナンバー「ANOKO TO CHIGAU」はダイナミックなダンスを繰り広げながら叫ぶように歌い、キャッチーな「シズク」も迫力のあるダンスを繰り広げつつ、高らかに歌い上げる。それぞれの楽曲の持つ世界観をしっかりと表現できるパフォーマンス力は、デビュー1カ月あまりとは思えない見事なものだった。
 

■STARNOTE

 


音楽家の早川博隆によるプロデュースで8月にデビューしたSTARNOTE。BEEEEMの鼎談で早川は“楽曲をグループの主軸として(中略)“可愛い系統”と“音楽性の高い楽曲”の2軸で制作しています“とグループの特徴を語っていたが、この日のライブは、前半は“音楽性の高い楽曲”を並べ、後半は“可愛い系統”を続けることで、STARNOTEの両面を上手に表現していた。どちらのタイプの曲も、さまざまなシーンが矢継ぎ早に繰り広げられ、めくるめく展開をみせていたが、彼女たちはどのシーンもしっかりとパフォーマンスしており、表現力の高さも垣間見せてくれた。蛇足だが、MCのそつのなさも見事で、立て板に水といった感じで淀みなく話を繰り広げており、しっかりとBEEEMも鼎談も宣伝してくれていた。そんな話術の巧みさも彼女たちの大きな武器といえるだろう。
 

■美味しい曖昧

 


“New Generation”と銘打ち、デビュー間もないグループがラインナップされた中、“Special Act”として美味しい曖昧が登場。クラップを促しながら飛び跳ねるように彼女たちがステージに姿を現すと会場の雰囲気が一気に変わった。果たして、そのパフォーマンスも抜群の素晴らしさ。「パフェクト」では“踊ります”の一言から、切れ味抜群の激しいダンスを披露。「ナブルナブルナブル」では、クールに、可愛らしく、怒鳴るようにとその歌声を変幻させて魅了。圧巻のパフォーマンスだった。さらにステージさばきも抜群で、随所で煽りを加えつつ「アマダリガ!!」では観客も巻き込みながらステージ上を左右に移動を繰り返して狂騒的な雰囲気を生み出し、最後の「LATER ALLIGATOR」ではコール&レスポンスを繰り広げつつ、観客と一緒になって歌い踊ってライブを締めくくった。
 

■RiNCENT♯

 


トリを務めたRiNCENT♯も“Special Act”としてのステージ。森本栞菜が療養のため欠席となり、7人でのライブだったが、迫力あるパフォーマンスで魅せてくれた。「ストロベリー♡フレーバー」をキュートなセリフを交えて可愛らしく歌い踊れば、“全力で盛り上げます!”と宣言した「ガチ恋シンドローム」を凛々しくも激しく歌い踊る。さらに“見よう見まねでOK!全力で踊れ!”と煽り、フロアのダンス大会を誘発し、会場のテンションを高めていく。冬曲「snow memory」をしなやかなダンスと切ない歌声で披露し、異なる一面も披露しつつ、後半は「Kiss Me Baby」「UNDEAD」とアッパーなナンバーを連発。全身全霊のパフォーマンスを繰り広げて、さらなる熱狂を生み出した。途中“全力で熱い時間にしましょう!”と声を上げていたが、その言葉通りの熱気あふれるライブだった。