宇野千代の生涯から受け取り、楽曲に込めたメッセージを軸に、出会いと別れを重ねながら移りゆく人生と、紆余曲折の中でも喜びや悲しみを抱きしめ、力強く歩んでいく姿を描く。緻密かつ鮮やかに描かれた満開の桜と、ダイナミックでしなやかな表現、豊かな色彩が織りなす、見応えのある映像に仕上がっている。
どんな時も「幸せ」へ手を伸ばし、一生懸命に、強かに生きていく。
楽曲に込めた想いが映像を通してさらに大きく、さらに鮮やかに咲いていく。
携わってくれた全ての方がまっすぐに向き合ってくれて、育ててくれて、満天に花開いたこの作品の完成に、感動しました。
見てくださった方の元にもきっと、柔らかで強かな花びらが届くと信じています。
楽曲と共に、よろしくお願いいたします。
ボーカル ikura
ある現代の女性が、何気ない日常の中で、ふと手に取った一冊の本。そこに綴られていた宇野千代先生の言葉に触れ、揺れながらも、自分の足で前を向いていく。綿矢りささんが書き下ろしてくださった、そんな物語を原作に、MVクリエイティブチームの皆さんが丁寧に紡いでくれました。
仕合わせも不仕合わせも、その全てを逞しく受け止めて生きた宇野千代先生の人生と、そこから生まれた言葉たち。私自身もまた、その言葉に勇気づけられた一人です。
藍にいなさん率いるクリエイティブチームの皆さんの熱量と愛情が、隅々まで行き届いた作品になりました。この物語に懸けてくださった時間と想いに、心からの感謝を伝えたいです。
どうかこの作品が、観てくださる皆さんの日々にも、そっと寄り添うことができますように。
その溢れんばかりのエネルギーにどう映像で応えようか。宇野千代さんの著書『生きていく私』を読みながら考えた末、「奇を衒ったことはいらない、生きていく彼女の姿を真っ直ぐに描こう」と決めました。
映像は、複数の時間を行き来しながら進んでいきます。それぞれの世界で描かれる、時代も境遇も違う彼女たちが、ただひたすらに歩み、走り、出会い、別れていく。その一瞬一瞬を、アニメーションで追いかけました。
このMVを制作させていただけて、本当に光栄です。たくさんの方のお力添えと高い技術に支えられて、心から誇れる作品になりました。
観てくださった方に、生きていく力と幸福が湧いてきますように。楽しんでいただけたら嬉しいです。
本作には様々な経歴や世代のアニメーターが参加しており、それぞれが持つ表現の個性が、藍にいなさんのキャラクターデザインや編集感覚と結び付くことで、独自のリズムを持った映像に仕上がりました。
また水彩画風の背景美術も本作の見どころのひとつです。確かな技術を持つスタッフが細部までこだわり抜いて描き上げた美術によって、どのカットからも作品世界の豊かな空気を感じていただけると思います。
ぜひ楽曲とともに、アニメーションならではの魅力を楽しんでいただけたら本望です。