冬の定番ソングとして愛され続ける松任谷由実「恋人がサンタクロース」。その名曲を、次世代ガールズグループ・Ma’Scar’Pieceが、令和トランスのスタイルで大胆にカバーする。原曲へのリスペクトを胸に、それぞれの声で“優しさ”と“強さ”を表現したという彼女たち。レコーディングでの苦労、想い出のクリスマス、そして初の全国ツアーへの意気込みまで──笑顔と本音が溢れる冬の特別インタビューをお届けしよう。
インタビュー:ポラリスプロ
撮影:河邉有実莉
撮影:河邉有実莉
トランスがウマく融合されて、マスピらしさが一気に出ました
ーー今回「恋人がサンタクロース」をカバーすることを聞いた時、どう感じましたか?
咲間なぎ “冬といえば”という、すごく有名な曲で、まさかカバーさせていただけると思っていなかったので、めちゃくちゃ嬉しかったです。あと、みんなが口ずさめる曲なので、少し緊張もありました。でも、マスピらしさをちょっと込めたいなと思って。原曲へのリスペクトと、マスピの令和トランスを活かして作っていけたらいいなと思いました。
▲咲間なぎ
ーーみなさん、「恋人がサンタクロース」は知ってました?
甘崎結依梨 曲名は知ってたんですけど、ちゃんと聴いたことがなくて。今回初めて聴きました。
▲甘崎結依梨
ーー原曲を聴いた時はどういうイメージでしたか?
甘崎結依梨 いい意味でマスピっぽくないから、どんな風にアレンジするんだろう?って思いました。
多々良ゆら ユーミンさんの曲はもちろん知っているのですが、この曲にはあまり馴染みがなくて……でも聴いてみたら、昔の曲ってメロディがすごくいいものが多くて耳に残るし、数回聴いただけで歌えるなって思えるぐらい耳に残るメロディで、歌うのがすごく楽しみでした。
▲多々良ゆら
ーーみなさん、今回のアレンジについてはどういう感想ですか?
大森莉緒 原曲は歌ったこともあって、有名な曲っていうのは頭にありましたが、トランスがウマく融合されて原曲と全然違って、マスピらしさが一気に出たなと思っています。
▲大森莉緒
ーーレコーディングの時に特に印象に残ってる出来事はありますか?
甘崎結依梨 私、普段からちょっと発声が強めの曲を歌うことが多くて、バラードみたいな感じがあまり得意ではないんです。なので、今までで1番サビを録り直しました(笑)。ウマくいかなくて何回も何回も録り直したことが、1番心に残ってます。
大森莉緒 低音のところも苦戦してたよね(笑)。
甘崎結依梨 サビも地声と裏声の、ひっくり返りそうで返らないみたいなところを、ウマく優しく歌うっていうのがすごく難しくて、めちゃくちゃ苦戦しました。
ーー“原曲へのリスペクト”とおっしゃっていましたけど、原曲と自分たちらしさのバランスは、どのような感じで作っていったんですか?
多々良ゆら ユーミンさんのほかの曲も聴いたんですけど、声に芯があって強いと思いました。その中に優しさもあるというか──私とは真反対の歌声だなと感じました。私はどちらかというと“令和チック”な歌い方をするタイプの人間なので(笑)、リスペクトの気持ちがあっても、真似をしたり似せたりすることはできないなと。だから、無理に寄せずに、自分の声が持つ透明感や儚さといった部分を活かしながら、“ユーミンさんがこの曲で伝えたいこと”“歌い方で表現したいこと”を自分なりに解釈して、噛み砕いて歌ってみる──そんな挑戦をしました。
――ボーカリストとして、良い経験ができたのですね。
多々良ゆら 唯一真似というか“やってみたいな”と思ったのは、サビのロングトーンです。ビブラートを使わず、真っ直ぐに声を伸ばしているんですよね。これは当時の歌い方の特徴や流行りなのかなと思ったんですけど、私だったらビブラートを入れるところを、あえて入れずに歌いました。そういう部分の積み重ねで、いい感じのバランスになっていたらいいなと思います。
▲山本愛梨
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